腟トリコモナス症とはどんな病気?―臭いがあったら疑う病気

トリコモナス原虫の感染により起こるもので、腟の感染症のうちでも頻度の高いものです。トリコモナス症患者は、近年、減少傾向にあると言われてはいますが、それでもなお、女性にとっては、比較的ポピュラーな性病のひとつであることには変わりありません。トリコモナスは膣に寄生する原虫であることから、男性よりも女性の方に症状が出やすいといった特徴がみられます。

【トリコモナス腟炎】とはどんな病気?
膣トリコモナスという原虫が寄生することによって起こる膣炎です。トリコモナス原虫は健康な女性でも膣や膀胱に、男性も膀胱や尿道に寄生していることが多いため、パートナーと病原体を移しあう「ピンポン感染」を起こしやすい性病です。感染のほとんどはセックスによるものです。感染していても体力があるときには症状は現れず、ストレスや過労で抵抗力が落ちてくると、膣の自浄作用が低下して発病します。

【トリコモナス膣炎】の感染の原因と感染経路
トリコモナス膣炎の主な原因は性行為です。基本の感染経路はセックスになりますが、不特定多数の人が集まる水場からも感染することがあります。トリコモナスは乾燥にとても弱いという一面を持っており、日光に長時間晒したり乾燥機にかけられると死滅します。一方で水分があると強い感染力を発揮するので、浴槽や浴室のイス、トイレの便座シートなどには充分注意をしてください。使用済みの濡れたままのタオルをそのまま放置するなどは御法度です。このような理由(感染経路)によって、性交未経験の女性やお子さんでもトリコモナスに感染する可能性ことはあります。

【トリコモナス膣炎】の感染の症状
トリコモナス腟炎は、トリコモナス原虫に感染した後、3週間程度の潜伏期間を経て発症します。しかしながら、罹患者のおおよそ半数程度には症状が感じられず、無症状で推移することが特徴的です。特に現れることの多い自覚症状としては、局部に強い悪臭を感じる、チーズやクリームに似た形状で、膿性帯下が黄色や緑黄色の色を持つ、帯下が飛沫状の形状で現れる、外陰部に強いかゆみを感じる、局部にピリピリとした刺激を感じるなどがあります。このほかに、膣内が赤く変色する発赤や、子宮頚部に点々とした出血斑が現れることもあります。